前回の続きです。


旅行二日目はタウシュベツ川橋梁で日の出を見ました。
氷点下30℃の世界でしたが、感動的な光景が見られました。
日の出を見た後は宿に戻ってきました。

朝食の時間がギリギリだったので、先に朝ごはんを頂きます。
中村屋の朝ごはんはバイキング形式です。
バイキングというとホテルのようなぬるくなった食材が並べられているのをイメージしがちですが、中村屋のバイキングはまったく違ったものです。
朝ごはんも地元の食材が使われた料理が並び、サラダや漬物、肉じゃがといった家庭的なものが多かったです。
どれを食べても美味しいので、ついつい取り過ぎてしまいますが、お腹いっぱい食べられます。
中村屋の料理は本当に良かったです。
高級食材を使っているわけではないのですが、どれも温かみのある料理で朝から大満足です。

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部屋に戻ると部屋のドアに牛乳が配達されていました。
これも中村屋のサービスで、朝になると地元産の牛乳が届けられます。
こういったサービスもなかなか他では見ないもので、面白いですね。

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部屋で一休みしてから出発します。
今回の旅はすべてレンタカー利用なので、時間を自由に使えて楽ですね。
連泊予定なので不要なものは部屋に置いていきます。

まずは糠平から三国峠方面に向かいます。
明るい時間になると五の沢橋梁の駐車場も混雑していました。
糠平湖を過ぎて北に向かいます。

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幌加温泉にやってきました。
ここで日帰り入浴をしていきます。
宿で糠平&幌加湯めぐり切符を購入したので、それを利用して入浴していきます。
雪がある時期に訪れるのは初めてですが、建屋前の坂道には温泉が流されていたので滑らずに来られました。

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朝ということもあり、入浴客もおらずゆっくり浸かっていきました。
相変わらず露天風呂は開放感抜群ですね。
日の出で冷えた身体が温まります。
ここの温泉は私の身体に合っているのか、ゆっくり浸かると一日中ポカポカしていて湯冷めしないので大好きです。
人もほとんどいないので、ゆっくり浸かれます。

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やっぱり十勝で湯めぐりするなら幌加温泉は外せませんね。
泉質、環境、雰囲気すべて大好きな温泉です。

幌加温泉を出た後は、再び三国峠方面に向かいます。

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しばらく車を走らせると三国峠に到着しました。
峠には喫茶店がありますが、冬の時期はやっていないみたいです。
すっきりとした青空が広がっていて、寒さが心地良いくらいです。

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遠くには雪山も見えます。
三国峠は標高が1000mを超えるので、遠くの雪山も目線の高さが近くなった気がします。
しばらく峠で過ごした後は、来た道を戻ります。
ちょうどお昼時になるので、昼食にします。

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峠を下っていき白樺並木の三股の集落に入ります。
集落と言っても人はほとんど住んでいないのですが・・・。

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三股山荘でお昼ごはんにします。
温かみのあるお母さんと娘さんが迎えてくれました。
少し早いですがランチにします。

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前回訪れたときはビーフライスを頂いたので、今回は畑のランチにしました。
ほくほくのじゃがいもが美味しいです。
他にお客さんもいなかったので、ゆっくり食べられました。
店内も落ち着いた雰囲気なので、ゆっくりできて良いですね。

しばらく三股山荘で過ごした後は、少しだけ三股周辺を歩きました。

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スノーシューを履いて雪原を歩きました。
国道から士幌線の廃線跡を跨ぎ、奥に進んで行くと三股の風景を楽しめるスポットがあります。
かつて林業で栄えた三股の集落ですが、今では廃屋も無くなりただ原野が広がるだけです。

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やっぱりここからの風景は最高です。
あまり有名な場所ではないですが、広い原野を見ると三股が大きな集落だったのだと想像できます。
遠くの山々も雪をかぶり美しいです。

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当たり前ですが除雪はされていないので、スノーシューがないと大変だと思います。
雪がない時期に来たことがあり、道は何となくわかっていたので助かりました。

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しばらく三股の風景を楽しんでいました。
雪がない時期に来ても良い景色でしたが、冬の時期に来るともっと美しい景色になりますね。
私は冬のほうが好きですね。

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森林鉄道の車庫も半分倒壊しながら残っていました。
駅舎もホームも無くなった三股では、これが唯一の鉄道遺構でしょうか。
こんなところまで鉄道が通っていたこと自体が凄いですね。

三股を散策した後は、糠平方面に向けて出発します。

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第五音更川橋梁を横目に見ながら糠平方面に向かいます。
この周辺は翌日にも来る予定なので、この日はスルーします。
糠平を過ぎて上士幌の市街地方面に向けて山を下りていきます。

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冬の時期に来ると士幌線の廃線跡もしっかり確認できますね。
山肌に沿うように廃線跡が見えます。
昔はあんなところを通っていたのですね。

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第三音更川橋梁を通過します。
この橋はやっぱり美しいですね。
改修が入ってもこの美しさは保ってほしいです。

上士幌の市街地からは然別湖方面に向かいます。
糠平から然別湖方面は幌鹿峠を越える道もありますが、冬季期間は通行止めになっています。
然別のほうに向かい、途中からは然別峡方面に分岐する山道に入ります。
除雪はされていますが急カーブや狭い道が続きひやひやする道でした。
すれ違いができないほどの道だったので怖かったですが、幸い対向車が来なかったのでよかったです。

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そんな道を10km程進むと目的地に到着しました。
この日の目的は然別峡かんの温泉です。
幌加温泉と同じように携帯も圏外の山奥にある温泉です。
一度廃業になった温泉宿ですが、リニューアルを経て再び営業再開した温泉です。
2016年には台風被害にも遭いましたが、それでも営業再開したようです。
以前から気になっていたので、ここには来てみたかったのです。

館内はリニューアルされているので非常に綺麗です。
雰囲気は岩尾別温泉にそっくりですね。

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15時までなら宿泊棟のほうの温泉にも入れるようなので、そちらから先に入りました。
こちらは改装前からある古い温泉のようで、浴槽の底から源泉が出ていました。
源泉が直接浴槽になっているためか、温泉の温度は少し高めですね。
少しの時間浸かっただけでも身体が温まります。

宿泊棟の温泉のあとは、改装されたほうの温泉にも入りました。
こちらはきれいなお風呂で、それなりに入浴客もいました。
かんの温泉は幌加温泉と同様にいろんな種類の泉質が楽しめる温泉です。
ここまで来るのは大変ですが、来るだけの価値はあると思います。

温泉を出た後はすこし休憩してから出発します。

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北海道温泉番付なんてものもあるのですね。
かんの温泉は西の横綱になっているみたいです。
まだまだ行ったことのない温泉がほとんどなので、いつかここに載っている温泉を制覇したいです。

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夕暮れが近づいてきたのでかんの温泉をあとにします。
山奥にある温泉で、いろんな泉質を楽しめるので、次来るときは宿泊して存分に温泉を楽しみたいですね。

かんの温泉からは宿のほうに戻ります。
最初は然別湖コタンのほうに行こうと思ったのですが、早朝のタウシュベツ往復や山道の運転で疲れたので宿のほうに戻ることにしました。

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途中の扇ヶ原展望台で十勝の夕暮れを眺めます。

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この日はとにかく天気の良い一日でした。
タウシュベツ川橋梁で日の出を見られたのは一生の思い出です。
上士幌の市街地を経由して糠平のほうに戻りました。

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宿に戻ってからは夕食まで少し時間があったので、お風呂に入りロビーでまったりしていました。
部屋で過ごすのも好きですが、ロビーの雰囲気も最高なので無意味にここで過ごしたくなります(笑)

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そば茶を飲みながらゆっくりくつろぎました。
ちなみに火鉢の横には瓶に入ったポテトチップスもあり、火鉢で炙って食べることができます。
美味しいのでついつい食べ過ぎてしまいます。

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夕食は前日と同様にレストランでいただきました。
連泊するとメニューも変わってくるので、いろんな料理を楽しむことができます。
山ウドやワラビ、蝦夷鹿も出てきて北海道の食材を存分に味わいました。
私が地味に好きになったのが、中村屋オリジナルの福神漬です。
前日もいただきましたが、くせになる美味しさでした。

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夕食の後はヒトリシズカというお部屋を利用しました。
連泊すると貸し切りで使えるお部屋です。
もちろん追加料金等はかからないです。

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屋根裏部屋のような雰囲気で、隠れ家みたいで良いですね。
部屋の中には将棋や囲碁、チェスの他にテーブルゲームや本、ホームシアターがあり一人で静かに過ごすことができます。
”ヒトリシズカ”ですが、友人や恋人等複数人でも利用できます。

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レコードも置いてありました。
私はCD世代なのでレコードは初体験でした。
針が擦れるアナログな音が落ち着きますね。

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タウシュベツ川橋梁のDVDがあったので、それを見て過ごしていました。
居心地が良くて、あやうく寝落ちするところでした(笑)
一人で過ごした後は部屋に戻ってゆっくり寝ました。


旅行二日目は早朝から行動し、充実した一日になりました。
冬の北海道を満喫できました。
旅は四日間ですが、四日目は朝の飛行機で帰るだけなので、翌日が実質最終日になります。
あっという間ですが、最後まで楽しみたいと思います。


今回はここまでです。
続きは次回。