3月初旬、東京ビックサイト(東京都江東区)で「PVエキスポ」が開催された。その中でも、「ブロックチェーン技術」の利用が紹介され、耳目を集めていた。本稿ではブロックチェーン技術がどのように太陽光業界にて活用されそうなのかについて予想する。
ブロックチェーン技術がもたらす世界
ブロックチェーン技術は、仮想通貨で活用され、注目を集めている。ブロックチェーン技術を活用することで、中央管理者が不要なネットワーク(P2Pネットワーク)が低コストで構築できる。P2Pはインターネットの運営方法そのものなので、情報ネットワークの世界ではある意味当然のネットワーク運営手法である。
ブロックチェーン技術の注目すべき点はいくつかあるが、ネットワーク個々の参加主体が取引の主体となれることだろう。証跡の改ざんが難しいのは、P2Pで取引をするための必要条件であり、かつ取引コストを最小限に出来るという十分条件も備える。
ざっくり言うと、ヤフーオークションのような個人間売買が、ヤフーという中央管理者がいない場合でも、正常に運用できるネットワークが構築できるということだ。(図1)